【事例紹介】開業当初からLINE予約導線を採用した理由──GOOD CONDITION CLINICの導入背景

GOOD CONDITION CLINIC 青木信生院長

2025年9月、浅草橋に開業したGOOD CONDITION CLINICは、心身のコンディションを底上げする場を掲げる精神科・心療内科クリニックです。開業当初からMedibotを導入し、LINEを軸にした予約導線と空間設計を並行して最適化。「働くひとのこころ外来」「処方薬減量外来」など現代のニーズにも、無理のない運営フローで応えられる体制を整えました。

青木信生院長は、医学とMBAの視点から「医療の価値=健康アウトカム/社会の総コスト」と捉え、人の感覚を起点にした新しい治療のあり方を探求しています。理念を運営までブレずに実装するために、Medibotの構造化された仕組みが開業段階から大きな役割を果たしました。

開業の想いと立ちはだかった現実課題

  • 開業に込めた理念と、その背後にあった課題
  • Medibot導入へ至るまでの流れ

―― なぜこのクリニックを立ち上げようと思ったのですか?

青木院長:精神医療の現場で、「医師個人の技術だけでは解決できない構造的な課題」にたびたび直面してきました。症状そのものだけではなく、その人が「どう生きていくか」まで支える診療が必要だと感じ、その前提となる制度や環境設計(アーキテクチャ)に関心を持つようになったんです。
こうした経験から、医療の枠を超えた回復の場をつくりたいという思いが芽生えました。

同時に、理念だけではクリニックは続かないとも感じていました。医療を持続可能にするためには、誰が運営しても同じ品質で回る構造としての仕組みが必要だと考えていたんです。理念を運営として実装できる状態を最初からつくりたいという思いがありました。美しくも残念なこの世界で、人が自分を保って生きていくための場、それがGCCの構想でした。

―― 開業準備では、どのような壁にぶつかりましたか?

青木院長:想像以上に難航しました。まず、その想いを形にできる空間がなかなか見つからなかったんです。構造や採光、高さ、導線など、感覚的な条件を満たす物件は少なく、ようやく見つけた場所も条件面で折り合わず、物件探しだけで約1年を要しました。

また、設計思想も一般的な内装業者には伝わらず、理想を言語化し、共鳴してくれるパートナーとの出会いが必要でした。そんな中で出会った建築家の方は、抽象的なコンセプトを空間に翻訳してくれる希少な存在。GCCの独特な内装は、この協働から生まれました。

―― そこからどのように運用の不安を解消していったのですか?

青木院長:空間が整ったとしても、「それをどう回すか」は別の問題でした。受付、予約、問診……どれかが破綻すれば、理念はすぐに崩れてしまう。そんなときに出会ったのがソラリウムでした。

Medibotは単なるツールではなく、「理想を現実に実装する」思想を掲げていて、しかもソラリウム自身がかつてクリニックを運営していた。現場感覚に裏打ちされた設計と、理念を構造的に支える視点が決め手でした。

中山代表との対話や、Medibot導入済みクリニックの見学によって、単なるデモではわからない現場の安定感を実感。机上ではなく、目の前で「理念が回っている」姿を見られたことが、導入の大きな後押しとなりました。

Medibot導入で変わったこと

  • 患者側の変化
  • スタッフ側の変化

GCCでは、開業と同時にMedibotを導入し、電話予約を完全に廃止。LINEを軸にした予約・問診フローを整備しました。

患者は24時間いつでもLINEから予約可能。初診時にはWeb問診に誘導し、診察に必要な情報が事前にそろいます。CLIUSカルテとも連携しており、診察前に情報を読み込むことで「いきなり核心」に入れる診療設計としました。

患者側の変化

  • LINEで完結する利便性が高く、多くの層に受け入れられた
  • 紙の問診が不要で、来院時に焦らずに済む
  • 診察前に思考を整理できることで、診療内容も濃くなる

事前に気になることを書き込めるため、診察の入り方がスムーズになり、集中しやすい時間をつくり出せています。

スタッフ側の変化

  • 電話対応が激減し、受付が静かで落ち着いた
  • LINE経由の予約や問診は自動で集計・整理され、手入力の手間がなくなった
  • 来院時の案内や診療まわりの段取りも整い、受付業務の流れが途切れにくくなった

開業当初、スタッフはITに不安もあったものの、ソラリウムのサポートが丁寧で、すぐに現場に馴染みました。「人がやるべきことに集中できる」環境が整った今、スタッフの余裕が増えたと感じています。

オンライン診療とLINE活用の広がり

  • オンライン診療の可能性

GCCでは今後、再診フォローやカウンセリング領域を中心にオンライン診療も導入予定です。LINE上で予約からビデオ通話、決済まで完結できるMedibotは、その移行にもスムーズに対応できる設計です。

青木院長は、オンライン診療について「当院の理念と相性がいい。患者の来られないを解消することで、医療アクセスの公平性が高まる」と話します。実際、GCCには外出が難しい患者(うつ・不安障害など)も多く、来院に依存しない診療手段の必要性は大きいと捉えています。

こうした仕組みによって、診療と診療のあいだを切らさず患者を支え続けるフォロー体制が実現し、継続治療や離脱防止にもつながっています。

GCCの今後の展望

  • 地域とともに育つエコシステム
  • GCCが果たしていく社会的な役割

青木院長は、GCCを単なるクリニックではなく、「地域共生型のエコシステム」として発展させる構想を持っています。例えば、ギャラリー空間では若手アーティストの展示やワークショップを開催していく予定です。診療と芸術、感性と身体、個と他者が交わる場づくりを進めています。

保険診療にとどまらず、自由診療や医療外事業、会員制サービスまで視野に入れ、複層的なケアの形を探っています。医療と文化が交わる場としてのあり方も、同時に描いています。

「人が胸を張って生きられる社会」を支えるために、医療を起点としつつも、それを超える機能を実装し続ける。GCCの挑戦は、いま始まったばかりです。

GOOD CONDITION CLINIC 院長/精神科医・MBA

青木 信生(あおき のぶお)

京都大学医学部卒、神戸大学大学院でMBA取得。神戸市立中央市民病院、神戸大学医学部附属病院、兵庫県立光風病院を経て、北原リハビリテーション病院では院長として組織運営に携わる。

精神科診療の経験から、個人の技術では解決できない構造的課題に向き合い、制度・環境設計の重要性を探究。産業医活動や2014年の「働くひとのストレス外来」開設など、多様な領域で実践を積む。

2025年にGOOD CONDITION CLINICを開業。医学と経営学の視点を生かし、「回復の場」としての空間づくりと、多層的な医療のあり方を形にしている。

こんな人にMedibotがおすすめ

Medibotは、LINEを基盤に予約・問診・会計を一体化し、日々の業務を静かに整えたいクリニックに向いています。電話対応を最小化し、診療へ集中できる環境をつくりたい院長にとって、とりわけ相性のよい仕組みです。
さらに、オンライン診療を見据えながら、患者フォローの質を落とさず来院前提の医療から一歩進めたいと考える方にも適しています。

導線が整うと、現場も患者も無理ない診療が実現する。その変化を確かに感じたいクリニック様におすすめです。

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